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百合
 

百合は中国各地で見られる、とてもポピュラーな花です。その歴史を見ても古くから食用・薬用に使われていて、中国最古の薬草辞書『神農本草経』にも既にその記事が載っています。
百合には多くの種類がありますが、食用・薬用には白百合が最も良いとされ、別名「薬百合」とも呼ばれています。特に湖南・浙江のものが有名です。
 
花も根も 食用・薬用には花と根が使われます。
花は初夏、完全に開ききる前の蕾のとき摘み取り、根は秋に掘り出して収穫します。どちらもきれいに洗ってから煮たり蒸したりした後乾燥させて使います。またそのまま生や蜂蜜漬けにして用いることもあります。
 
百合の根 百合の根に関して特筆すべきことは、結核の治療薬が発明される以前、百合の根を中心にした弁証処方で多くの結核患者の命が救われていたということです。
中国では唐の時代すでに結核の診断法や治療法が系統立てて記録されていました。中でも『百合固金湯』という処方は、以後千年以上に亘って利用されました。『金』は中国医学の理論では肺を表しますので、百合を使って肺の活動を調える処方ということになります。
また近年、これまでの結核治療薬に抗する新種の変異型結核が現れましたが、中国伝統医学の弁証理論と『百合固金湯』を用いた治療で目覚しい成果を収めています。
現代の研究によって百合の根には多くの塩基が含まれており、これらは結核菌などを消滅させるだけでなく、人体の免疫機能を調整することによって癌を抑える作用もあることが分かりました。近年は、神経衰弱、慢性気管支炎、肺結核、ヒステリー、更年期障害を改善する食事療法にも用いられています。
一般的に治療には一回10〜30gを使います。
薬膳の利用法としては、咳が止まらないとき、喀血などの症状があるとき、単独でまた氷砂糖、蜂蜜、豚肉などと組み合わせて使います。また気持ちが落ち着かず、不眠症、精神がぼんやりしているときなどには、氷砂糖や卵黄と組み合わせると良いでしょう。
 
百合の花 百合の花には肌を潤す美容効果と、精神を安定させる作用があります。
中国の古代宮廷では、美容薬膳として用いたほかに、入浴剤として百合花風呂にも使っていました。百合の花から滲み出たエキスが肌に潤いを与え、皮膚病の予防や治療にも効果がありました。新鮮な花は効き目もありますが、一年中手に入れることはできません。そこでいつでも使える乾燥させたものが利用されるようになりました。
美容目的なら5〜10g、精神を安定させるためには10〜30gを使います。
薬膳の利用法としては、喘息や肺炎のとき、お粥やスープにして食べます。風邪で咳が出るときは、金銀花と一緒にお茶にして飲むと症状が改善されます。
手軽に楽しむなら、3〜5分煎じて(お茶と一緒に煎じても良いでしょう)、蜂蜜や氷砂糖で味を調えればOKです。
また多目の量を煎じて飲むと、ぐっすり眠れる安眠効果もあります。
 
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