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タイトル-湯先生の部屋
 
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キクラゲ
 

キノコは
木の子?
キノコは花の咲かない植物の一種と思われている方が多いのではないでしょうか。古木に生えている様子は確かに木の子供のようですが、実は子嚢菌(しのうきん)の一部や担子菌という菌類なのです。
現代の生物学では、動物類・植物類と並んで菌類という大きなグループを考えるようになってきました。その中で植物寄生菌類とよばれるものがキノコです。
キクラゲ(木耳)
<「朝日百科キノコの世界」
(朝日新聞社)より>
 
菌類の仕事は
リサイクル
キノコや他の菌類には植物や動物を構成する様々な物質を分解する働きがあります。枯れた植物や動物の死体などを分解して、新しい生命を生み出す物質に還元するのです。菌類の働きによって大自然は新陳代謝を繰り返しているといえるでしょう。
 
不思議なキノコ
菌類の持つこうした特殊な働きは現代の生物学や薬学でも完全には解明されていません。
しかし中国では古来、数百年あるいはそれ以上の時間をかけて、人間とキノコの関係を観察し続け、薬用や食用のキノコの体系を作ってきました。理由は分からないが、このキノコにはこうした作用があるといったことを、長い経験の積み重ねの中から割り出してきたのです。
キクラゲの一種
<「朝日百科キノコの世界」
(朝日新聞社)より>
その中の一部分については現代の医学や薬学の研究で実証されているものがあります。
 
キノコの働き キノコに共通しているのは、人体の免疫システムに影響を与えることです。少し専門的になりますが、体内に異物として入ってきたウイルスなどの抗原は体内で生産される抗体によって無害なものにされます。抗原に対する、抗体のこうした作用過程が免疫システムといわれるものです。 キノコはそこに影響を与えて、免疫力を高めたり、免疫機能の異常を引き起こしたりします。  
怖いキノコ
キノコの特徴をうまく利用すると、冬虫夏草や霊芝といった強力な漢方薬にもなりますが、ひとつ間違うと命取りにもなりかねません。
食用の場合でも、体質によってはアレルギー症状を起こす場合もあります。気がつかずに食べていたキノコがアレルギーの原因だったということも起こってきます。
冬虫夏草
<「実用中薬彩色図譜」
(人民衛生出版社)より>
 
重宝なキクラゲ キクラゲは、使い易さや効能の多様さで古くから食用に用いられてきました。二千年前の「神農本草経」という薬草の古典にも既にその記事が載っていて、体液の新陳代謝を活発にして全身を潤すと記されています。 近代の研究では、キクラゲの有効成分は人体の免疫能力を増強し、リンパ細胞と白血球の殺菌作用を活発にし、骨髄の造血機能を高めることが分かりました。高血圧や動脈硬化、貧血、免疫力低下による病気などの他、抗癌の補助治療にも良く使われています。  
黒と白
キクラゲは中国では木耳と書き、黒木耳と白木耳の2種類あります。
ふつうキクラゲというと黒木耳を指し、白木耳は銀耳ともよばれます。
黒木耳も白木耳も基本的な効能は同じですが、違う点もあります。
黒木耳は特に肺の機能を助けますので、慢性の喘息の治療に良く使われます。
白木耳は肌を潤す作用が大きいので、美容の効果が際立っています。
白キクラゲ(銀耳)
<「朝日百科キノコの世界」
(朝日新聞社)より>
氷糖銀耳湯」は古代宮廷の美容薬膳として現在にレシピが伝わっています。
 
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