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朝鮮人参-3 貪欲な神様
 

土の栄養を
食べつくす!
寒冷で多湿、黒い脂土と、朝鮮人参の生育条件はかなり限定されます。その上、朝鮮人参のもつ貪欲な性格が更に輪をかけます。
朝鮮人参1本を栽培するには、2.5uぐらいの広さが必要で、成長までに3〜5年かかります。
広い土地と長い時間だけではありません。驚いたことに、朝鮮人参を栽培するとその後6年ぐらいは何も育たないのです。土の中にある養分を全部吸い取ってしまうのです。貪欲ですね。でもこのおかげで朝鮮人参の優れた効能が生まれるのです。

ですから園参でもそう沢山は採れないのです。
朝鮮人参が高価な理由がわかりましたね。
 
長白山は 前のページでお話した長白山は朝鮮人参の生育に適した環境だけでなく、北朝鮮、ロシアにまたがる広大な原生林があります(北朝鮮では長白山を白頭山と呼んでいます)。こういう自然条件が朝鮮人参の生育に必要なんです。  
地下1m以下の
ところに
長白山には「参農」と「薬農」を生業としている人がいます。原生林の中に入り、野山参と中薬になる草木を探す職業です。年間1〜2本野山参を掘り当てれば十分な暮らしができます。
ただし、野山参を見つけるのはとても大変です。めったに見つからないことに加え、朝鮮人参の根は地下1m以上深いところにあります。土の中でも上の方は茎なんです。
やっと見つけ出して掘っているうちに、誤って茎を切ってしまった。なんてことになると、どこにあったか分からなくなる。実際、見つけても根を見失ってしまう場合が多いそうです。
 
神様が逃げる!
そんなとき、昔の人は、「これは神様だ。神様だから地中を走って逃げてしまったんだ」と考えたそうです。朝鮮人参を神様、精霊と考えたのです。形は人形に似ていますし、中国では「人」は人形を意味し、「参」は長生老人を想起させますので、神様と思われても当然です。
あるとき、寺の山人が彼らに教えたそうです。「赤い縄で結わきなさい。そうすれば神様は逃げない」と。それ以来、人参掘りに赤い縄は必需品になりました。茎を見つけたら、まず赤い縄で茎を結わく。それからゆっくりと掘り出す。確かにこうすると神様は逃げなかったそうです。それはそうでしょうね、赤い縄で結わけば目印になりますから。
今でも長白山にはこの赤い縄の風習が残っています。朝鮮人参はそれだけ貴重、高価なものだという中国の言い伝えです。
 
本当の朝鮮人参 朝鮮人参に関していろいろお話いましたが、お分かりいただけましたでしょうか。
朝鮮人参は使い方によっては非常に有効な中医薬です。食べ物としても、身体に役立つ有用なものです。精力剤ではないんです。薬膳のレシピでもいくつか紹介しました。おかしな偏見を捨てて、ぜひ普段の健康に役立ててください。
 
レシピ一覧 朝鮮人参の五分粥   朝鮮人参と鶏の水炊き  朝鮮人参と茸のスープ  
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