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タイトル-湯先生の部屋

中国の食文化
 
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担担麺の話 10/06/05
荷物を担ぐ

今回はタンタン麺について、もう少し詳しくお話ししましょう。今や日本でもおなじみですが、タンタン麺は四川を代表する料理で100年以上の歴史があります。
言い伝えによると、1841年に陳何某という人が始めたとされています。彼は材料をぶら下げた天秤棒を担いで売り歩きました。それがタンタン麺の始まりです。つまり担担=荷物を担ぐ、というところからその名が生まれたのです。
天秤棒の片方には豆炭を入れたコンロと鍋。もう片方にはどんぶりや箸、調味料、どんぶりを洗う桶を下げていました。いつでもどこでも、客の希望の味付けで、すばやくアツアツの麺が食べられるので、大人気となったのです。
したがって日本で見かける「坦坦麺」は本当は間違いなのです。微妙ですが「担担麺」でなければなりません。

 
売り声も 彼は街を歩くとき、「ターンターンメーン」と大声で叫んでいました。その調子が何とも郷愁を誘うものだったそうです。日本の夜鳴きそばのチャルメラのようですね。これもタンタン麺の評判を高めることになりました。  
スープがない

日本では上の写真のように辛めのスープに麺が入ったものも多く見られますが、四川で担担麺を注文すると、スープがなく麺に具が載っただけのものが出てきます。元々、天秤棒で担いで売り歩いていたのですから、スープたっぷりというわけにはいかなかったのです。これが本来の担担麺の姿なのです。

 
肉麺の種類

四川では肉などの具が入った麺を3種類に分けています。一つはたっぷりスープの入ったもの。一つはあんかけにしたもの。そしてあと一つが麺の上に具を載せるもの、つまり担担麺などです。

 
具の味付け

特に担担麺は具に特徴があります。肉そぼろのようにポロポロした具には数多くの調味料の味が複雑に混ざり合い、独特の風味を生み出しています。 手間暇かけて作られているようですが、実は、この具は調理自体は簡単なものです。天秤棒で担いで売っている時はそれほど多くの手間をかけられませんので、当然といえば当然ですね。限られた材料をいかに組み合わせればより美味しくなるか、それは料理人の腕次第ということになります。そのため多くの香辛料の組み合わせが試行錯誤されました。塩、胡椒、醤油、砂糖、酢、唐辛子、胡麻油、ネギ・・・、中には落花生や胡麻を使ったものもあります。正にこの味付けが担担麺の生命線といえるのです。

 
色々な味 初めのころは客の希望によって、辛味を抑えたり強くしたりといった調整をしていたのも人気の秘訣でしたが、今でも作る人によって様々な味があるのが、この担担麺の面白いところです。いろいろな担担麺を食べ比べて、調味料の組み合わせの工夫を楽しんでみてはいかがでしょうか。  
 
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