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健康法
 

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舌診(8)  

■ 病気からみた舌象 ■

 
これまでは、さまざまな舌象の意味を説明してきましたが、今回は逆に病気になったとき、どんな舌象が現れるかを見ていきましょう。  

消化器系潰瘍

胃潰瘍、十二指腸潰瘍は10人に1人は罹るという一般的な病気で、人によっては症状が出ないこともあり、気がつかないうちに病状が重くなっていることもある。多くの場合、病歴が長く、周期的に発作を繰り返す。発作が起きたときは腹部の痛みや吐き気、便秘などの症状が現れる。
● 舌象
舌の大きさは大体正常で、活動も問題ない。統計によると、症状の軽い場合70〜80%の人は舌の色が淡い赤で、20〜30%の人は淡白、舌苔は約80%が薄い白で、20%が黄色となっている。また、約30%に人に歯痕が見られる。症状が重い場合、舌の色は約半数が淡い赤、赤と紫がそれぞれ20%、舌苔は厚くなり、約40%が黄色、25%が白となる。また約半数の人に歯痕が現れ、斑点が出る人もある。


 

慢性胃炎

胃の粘膜に慢性的に炎症があるが、はっきりした症状が現れないこともあり、消化不良、腹部飽満感、痛み、食欲不振、吐き気などを伴うこともある。消化器系潰瘍と似た症状が現れることもあるが、胃カメラの検査によって正確に判断することができる。
● 舌象
症状が軽い場合、70%以は舌の色が淡い赤で、舌苔は白か薄い白。10%くらいの人は、舌の中央に黄色い舌苔が見られ、全体にやや大きく、歯痕が現れることもある。症状が重い場合、舌の前方が赤や暗い紫となり、舌苔は症状の軽重によって変化する。軽い場合は白や薄い白、重い場合は白や黄色で粘々した舌苔となる。食欲不振が続くと、舌も痩せて赤くなり、裂け目や斑点が現れることもある。


 

慢性肝炎

肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊される状態が6ヶ月以上続くと慢性肝炎となる。急性肝炎が完全に治癒しないまま慢性化することが多いが、アルコール中毒や薬物、代謝や免疫機能の異常などによって起こることもある。
● 舌象
多くの場合、舌が厚くなり、肥大して歯痕が現れることもある。病状が悪化するにつれて、舌の色が赤や暗い紫になり、斑点が現れる。舌苔は粘々した黄色や荒れた黄色となる。


 

狭心症

血管の内側に脂質などの物質が蓄積して動脈の血管壁が厚く硬くなり、弾力を失って心筋梗塞や不整脈など心臓病の原因となる。近年、発病率が増加している。
● 舌象
狭心症の舌象は多様で、淡く白い舌が多くみられるが、赤や濃い赤の場合もある。30%以上は舌が肥大して歯痕が見られる。舌苔は粘々した白、舌縁部に斑点が見られ、半数は舌下の静脈が脹れている。発作が起きたときは、舌が青紫になり動きの自由が利かなくなる。
舌象は病状や病証に密接に関係している。例えば、急性心筋梗塞の発作が起きた場合、80%は舌が暗い紫や赤で中央が暗い藍色、斑点が現れることもある。病状が悪化すると舌の色は一層暗くなり、好転してくると色も淡くなる。


 

高血圧

高血圧の原因は未だ明らかでなく、初期には殆ど症状もないので、たまたま検査で発見されるということが多い。血圧は絶えず変化し、精神・心理的な原因や疲労などで高くなるが、通常はしばらく休息すれば正常に戻る。これが正常に戻らず高いまま維持されると、心筋梗塞や脳出血、脳血栓、腎動脈硬化などを引き起こすことになる。
● 舌象
一般的に舌はやや肥大し、歯痕が現れる。また一部の人は舌が痩せ赤や紫になることもある。舌苔はあまり変化がなく、多くは薄い白か黄色になる。病気が長くなった場合は、黄色や粘々した白の舌苔になることもある。舌の動きもほとんど正常だが、一部の人には舌の歪みや震えが見られる。


 

糖尿病

糖尿病は、心臓病、癌とならんで三大成人病として人類の健康に脅威を与えている。WHOの報告によると、現在1.35憶の糖尿病患者がおり、2035年にはこの数が3億人に達するだろうと予測されている。糖尿病の原因は明らかになっていないが、多くの要素が複合していると考えられている。病状が長く続くと、目や腎臓、神経、心臓、血管など多くの組織に損害を与えることになる。
● 舌象
早期の糖尿病の場合、舌象に異常は見られない。中期から後期になると、多くの場合舌の色が赤や暗い赤になり、大きさも肥大して歯痕が見られるようになる。また舌下の静脈が太く長くなり、周囲に紫色の筋が網の目のように見られるようになる。舌苔は病状の変化にはあまり関係なく、一般的には薄く白いことが多い。


 
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