私、湯忠立が勤務していた病院を紹介します。中国の遼寧省瀋陽市にある、遼寧中医学院付属医院という病院です。ベッド数は約1,000床、1日の外来患者数は3,000人以上という大病院です。 写真のビルは診察のみですが、いつも混雑しています。 この他に写真の右手奥に肝臓専門の診察病棟、入院病棟は歩いて4〜5分のところに別にあります。
医師を選ぶ (私の発案です)
実にこのシステム、私が発案したものなんです。今では多くの病院で取り入れられていますが、元々は、私の提案で遼寧中医薬大学付属病院が最初に始めたやり方なんですよ。
・受け付けに行く 受け付けには、ベテランの看護婦がいます。ここで症状などを話して、どの科に行くか相談します。
・カルテは自分で カルテは医師が渡してくれます。ですから、病院を変えても前のカルテが使えるのです。カルテだけでなく、レントゲン写真やスキャンの写真までくれます。 レントゲン写真は、ベッドの下などに入れて保管している患者さんが少なくありません。 中国人はこういう写真を欲しがるのです。病気でもないのに、スキャンの写真が欲しくて医師に頼みこむ人もいます。何もないのに写真を撮るのは身体に害があると説明しても、「大丈夫、私は元気だから」といって、むりやり頼む人もいたそうです。
・薬は予算内で 日本と大きく違うのが、予算的な面まで相談できることです。予算がなければ、その範囲内で効果のある薬を、予算が潤沢ならば高価な薬を使います。フレキシブルといえばフレキシブルなんです。
中国の病院にも病院の中にレストランがあります。糖尿病など食事制限のある患者は別ですが、食事制限がなく、歩いて病院内のレストランまで行ける患者は、レストランで食事ができます。外出も自由ですが、検診の時間にいない場合は、そのまま強制退院させられてしまいます。
* 写真(一部)等はきりん堂小谷野氏のご協力によりました