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タイトル-湯先生の部屋
 
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「倒福」の話
 

倒福について
中国では毎年、旧暦の正月になると家々の門や壁、鴨居の上に大小さまざまな「福」の字が飾られます。これは古くから伝わる伝統的な正月の風俗です。
「福」の字は、現在は「幸福」を意味しますが、昔は「福気」「福運」を指していました。今も昔も、人々が幸せに暮らせるよう、また素晴らしい未来が到来するようにとの願いが込められています。そして「倒」と「到」の発音が同じことから、「福」の字を逆さに貼って「倒福(福が逆さ)」=「到福(福が到る)」の意味を表します。

「福」の字を逆さに貼る「倒福」
デザインはいろいろです。

 
倒福についての
民間伝説
明の皇帝・朱元璋は、その頃「福」の字を人を殺すときの目印にしていました。
心やさしい馬皇后は、こうした災いを取り除こうと、街中の家々に、夜明け前に「福」の字を門に貼るように命じました。馬皇后のいいつけに従わないものはなく、どの家も「福」の字を門に貼りました。その中で、ある一軒の家では、文字が読めなかったため「福」の字を逆さに貼っていました。
翌日、皇帝の部下が街を見て回り、どの家にも「福」の字が貼ってあり、一軒だけ逆さに貼っているのを見つけました。皇帝はこれを聞いて大変に怒り、すぐさま、その家に軍隊を差し向けて、家中の者を捕らえて首を斬ろうとしました。
馬皇后は、これは大変なことになったと思い、急いで朱元璋に言いました。
「あの家の人は、今日あなた様が来られるのを知って、わざと福の字を逆さに貼ったのです。これは『福が来る』ことを意味しているのではありませんか。」
皇帝は、なるほどと感心して釈放することにしました。こうして、その家の人達は難を免れることができたのです。
それ以来人々は、良いことがありますようにと願い、また馬皇后を記念して「福」の字を逆さに貼るようになりました。


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各家々では「福」の字をいろいろにデザインして飾っています。寿老人やお祝いの桃、鯉の滝登り、五穀豊穣、龍と鳳凰等々です。
以前は旧暦12月24日に、日本の書初めのような習慣があって、福の字も好んで書かれましたが、今では市場や商店などで売られています。
 
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