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ビタミンの話(6)  

≪ビタミンE≫
ビタミンEは生育や妊娠に大きく関係する脂溶性のビタミンで、肝臓や脂肪組織、心臓、筋肉、睾丸、子宮、血液、副腎、脳下垂体などに貯えられます。

 
【化学名】

トコフェロール

 
【働き】

  1. ホルモンの分泌を調え、生殖機能を正常に維持する働きがあります。月経過多などの治療補助にも役立ちます。
  2. 体内の脂肪の酸化を防ぎ、過酸化脂質(体のサビ)の生成を抑えます。このため細胞の機能は正常に保たれ、老化を防ぎます。また毛細血管の抵抗力を高め、血液の循環も改善させます。
  3. 強力な抗酸化作用で細胞の酸化による老化を抑え、若々しさを保って、持久力も高めます。
  4. 動脈の粥様硬化の発病率を抑え、心疾患を抑制します。
  5. 1980年代に、肝細胞の死亡の最後は細胞中のビタミンEの消耗によることが発見され、肝細胞生長の重要な要素の一つであることが証明されました。急性の肝損傷の保護や、慢性の肝細胞の繊維化を抑える働きがあります。
  6. 貧血にも関係し、貧血治療薬の効果が無いとき、ビタミンEの大量摂取によって改善されることがあります。
  7. 糖尿病の合併症の危険を減少させます。特にインスリン非依存型糖尿病の心筋梗塞や中風などの合併症を抑制します。
  8. 朝鮮人参に似た作用があります。胃潰瘍に対する保護、蛋白質の合成促進、免疫力の強化、血管や組織の老化防止などです。

 
【欠乏症】

ビタミンEの不足は、人間や動物にさまざまな症状を引き起こすことが確認されています。人間における欠乏症は、赤血球が破壊される、筋肉の異常、貧血、生殖機能の障害などがあります。

 
【含まれる食物】 大豆・麦芽などの植物油、クルミ・アーモンドなど堅果類、ホウレン草など緑黄野菜、未精製の穀物類、卵


 
【注意点】 成人では8〜10国際単位が一日の摂取量の目安です。ビタミンEは、その他の脂溶性ビタミンと違い体内に留まる時間が比較的短いのが特徴で、一日の摂取量の60〜70%は体外に排出されます。
一般的に普段の食事で人体の需要量は充分で、特に老人が大量に(10〜100mgを1日3回、毎日400mg以上を6ヶ月以上)服用し続けると、思わぬ副作用を生じることがあります。主なものは、血栓性静脈炎や肺栓塞(血小板の凝集を引き起こすため)、血圧の上昇(服用を停めると安定します)、頭痛、眩暈、視力低下、筋肉の衰弱、ヒビ・あかぎれ、口内炎などです。また糖尿病や狭心症の症状の悪化、ホルモン代謝の乱れ、コレステロール値の上昇という可能性もあります。
妊娠中や授乳期、更年期の女性は、多めに摂ると良いでしょう。


 
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