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タイトル-湯先生の部屋

食べる
 

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食べ物の性質が変わる?(梅の効能)  
梅は古くからの
薬膳

梅は、中国古代の「神農本草経」にも載っているほど古くから効果を知られている食べ物です。現代の学術名はRosaceae−Prunus mume(Sieb)S ieb.et Zucc.
現代薬理研究で以下の2つのことがわかっています。
1抗生物作用:(殺菌作用)水煎液(1:1)葡萄球菌、大腸干菌、痢疾干菌などに効果がある。
2・抗真菌作用:有効濃度(1:160)
虚証の咳とか、下痢、生理不順、などに効果があり、特に慢性下痢に効き目が認められています。
また、古代(唐朝の「千金要方」)からの烏梅湯と呼ばれる梅を使った処方は、今までも医療現場で使われています。

 
調理すると
変わる性質

この梅を例にして面白いお話をしましょう。
梅の自体の四気は微寒性です。その梅をお酢に漬けると、弱い寒が実寒(強い寒)になります。梅酒にすると、寒性は一変して温になります。梅干にすると、実寒つまり寒性が強調されるのです。
梅を蜂蜜に漬けた場合、蜂蜜の量が多いと温になります。蜂蜜の量がほどほどであれば平になります(中国のはそんな蜂蜜漬けのお菓子があります)。
同じように砂糖と蜂蜜をいれた
梅のジュースは平になります。
「おいしい薬膳」でご紹介した「梅シソドリンク」は梅の寒性をそのまま生かしています。ですから夏の暑気払いになるのです。

また、お酒のつまみなどにおいしい焼き梅(炭火で焼くとおいしいですよ)がありますが、これは温性です。

 

このように、食べ物の性質はちょっと手を加えることで大きく変化します。不思議ですね。ですから薬膳の煮る、いためる、漬けるなどの調理はそれなりの意味を持っているのです。

 
体に良い食べ物 みなさんからいただくご質問に、よく「私の体にいい食べ物を教えてください」とあるのですが、一概に「この食べ物がいい」とは答えられないのですね。
梅の場合に例えますと、熱性の方に「梅は寒性ですからお勧めします」と言うと、梅酒もいいだろうと思われてしまいます。ところが、上にも書きましたように梅酒は温性なのです。
中国医学とはなかなか難しいものなのです。中医大学の学生さんは皆一生懸命勉強しています。 梅一つとってもこんなにいろいろ変化してしまうのですから、実際の中国医学は千差万別、奥の深い学問なのです。
 
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