食べる
今回は、薬膳ではなく普通の餃子のお話です。 遼寧省瀋陽市にある有名な餃子専門店、老邊餃子館は、先祖伝来の味を守り続ける伝統的な餃子店です。清朝初期の首都、盛京(現在の瀋陽市)の頃から大変評判の、工芸品ともいえる餃子。100年を超えた歴史を誇る老舗です。 皆さんご存知のように共産党による新中国成立以降、私有制度は廃止、個人経営は全く認められなくなりました。老邊餃子も例外ではありません。国営化され、邊家の人たちも普通のコックや店員になる以外に道はありません。
文化大革命が始まると、邊家の人々は資本家階級として迫害を受けるまでにいたりました。伝統も何も意味のない時代になってしまったのです。 私の実家は邊家の実家のすぐ近くで、邊家の5代目の末子である邊大偉は小・中学校の同級でした。邊家の人たちは友情を特に大切なものと感じていたのでしょうか、文革のさなかでも彼のうちに遊びに行くと、いつもとても親切にもてなしていただきました。時には私の両親までもおじゃまさせてもらいました。
改革開放の現在、老邊餃子館は再びレストランをオープンさせ、一躍人気の餃子店となりました。 餃子専門店として中国東北部はもとより世界各国にも知れ渡り、毎日たくさんのお客さんでにぎわっています。当時を知る私にはとても嬉しいことです。瀋陽へ行く機会がございましたら、是非一度ご賞味下さい。街の中心部、たいていの観光案内なら有名な餃子専門店として載っています。