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急性腎炎・慢性腎炎・腎不全
 

中国医学で考える腎臓 中国医学では古代の医学書に「腎は先天の本」と書かれていて、生命の源泉であると考えられています。人間の生命や発育・成長などに深く関係していると考えるのが、西洋医学と大きく異なる点です。
その働きとしては
1.水液代謝をコントロールする。
2.精気を貯蔵する。
3.呼吸を深める。
とされています。(1)の水液代謝は、体内で利用され終わった水液を尿として排泄することで、これは西洋医学の考え方と同じです。
(2)の『精気』は人間の生命力、根源的なエネルギーと考えて良いでしょう。(3)の深い呼吸を維持する働きと共に、中国医学では腎臓が非常に重要な臓器と考えられていることが分かります。


 
急性腎炎とは 急性腎炎は正式には「急性糸球体腎炎」といいます。糸球体とは腎臓の中にある毛細血管の固まりで、ここで血液が濾過されて尿が作られます。
鼻や咽喉、皮膚などから病気を引き起こす細菌が侵入すると、体内では免疫システムが働き、この細菌と闘います。通常はその闘いによって作られた免疫複合体は腎臓に運ばれ、糸球体で処理されます。ところが闘いが激しく処理しきれない場合、糸球体に沈着して炎症を引き起こします。これが急性腎炎です。


 
急性腎炎の症状 糸球体に赤い腫れ物ができたり、腎臓の濾過機能の異常によって赤血球や蛋白質が漏れ出すため、血尿や蛋白尿、むくみなどの症状が現れます。
この状態では、糸球体自体は損傷されていないので、正しい治療を施して炎症を取り除けば糸球体の状態は正常に回復し、完全に治癒されます。


 
慢性腎炎とは 急性腎炎の自覚症状が軽く、病院での検査や治療を怠っていると、繰り返し急性腎炎の症状が現れ次第に慢性化していきます。これが「慢性糸球体腎炎」(慢性腎炎と略称されます)です。


 
慢性腎炎の症状 慢性腎炎になると糸球体の一部が損傷され、蛋白尿や高血圧、むくみ、貧血などの症状が常に現れます。そのまま放っておくと糸球体はますます損傷され、腎機能が完全にストップして腎不全の状態になります。そうなると慢性腎炎の症状に加えて、食欲減退、吐き気、嘔吐、歯茎の出血、気力減退、皮膚の痒み、腹水などの諸症状が現れます。別名「尿毒症」という状態です。


 
食事療法の原則 急性腎炎の場合
体質や病状など「証」に合わせた食事を基本に、野菜や果物を中心として高蛋白の食物は避けるようにします。アレルギー体質の人はエビや蟹、キノコなど発物(アレルギー誘発物質)を、むくみがある人は塩分を避けるようにします。むくみがない人も塩分は控えめにします。
慢性腎炎の場合
体質や病状など「証」に合わせた食事を基本に、野菜や果物を中心とします。ただし肉、魚、卵、牛乳など蛋白質類の食物を増やすようにします。塩分は控えめにします。
腎不全の場合
体質や病状など「証」に合わせた食事を基本に、野菜や果物を中心とします。動植物の蛋白質やリンを多く含む食物は控えます。豆類なども避けるようにします。


 
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