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豚インフルは怖くない!?
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豚インフルエンザが世界中に蔓延しつつあると、連日盛んに報道されていますね。
「鳥インフルエンザと違い弱毒性だから心配することはない」
「季節性のインフルエンザと同じように対応しましょう」
いろいろな情報が飛び交っていますが、そもそもインフルエンザ・ウイルスとはどんなものなのか、実際には理解されていない方が多いのではないでしょうか。豚インフルエンザの何が問題なのか、どう対処したらよいのか、少し整理してお話しましょう。
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| ウイルスと細菌 |
人の体に入り込んで悪さをするウイルスと細菌。同じように思われるかもしれませんが、まったく別種類の生き物なのです。ウイルスと細菌の違いを表にすると以下のようになります。
| ウイルス | 細菌 |
| 大きさ | 30〜150nm(ナノメートル:1mmの100万分の1) | 1〜5μm(マイクロメートル:mmの1000分の1) |
| 構造 | 細胞構造なし。DNAかRNAどちらか片方。 | 細胞構造あり。DNAとRNAの両方を持つ。 |
| 活動の仕方 | 自力で増えることができない。 細胞の中に入り込み細胞の力を借りて増えていく。 代謝作用がなく、自分でエネルギーを作り出すこともできない。 | 自分の力で増殖できる。 栄養分と水があればいくらでも増える。 生物の機能をすべて備えた世界最小のもの。 |
| 対処法 | 予防。 抗生物質は無効。 ワクチンが予防に有効。 | 治療。 抗生物質が効く。 |
鳥インフルエンザの大きさは90〜120nm、SARSウイルスの大きさは120〜160nmといわれています。大きさで見るとウイルスは細菌の1/10程度です。これはその構造によります。細菌は遺伝子としてDNAとRNAの両方をもつ細胞を構成単位としますので、最も小さい生物とされています。一方ウイルスは細胞組織を持たずDNAかRNAのどちらかしかありませんので自分で増殖することはできず、非生物として扱われています。
それでは自己増殖できないウイルスは、どのように増えていくのでしょうか。実はその活動の仕方が人間や他の生物にとって問題なのです。細菌の場合は、栄養があって一定の条件がそろえば自分の力で増殖できますので、生物以外のものにも取り付くこともあります。例えば古くなった食品を食べると食中毒になることがありますね。食中毒は調理した食品の中で細菌が、何百倍、何千倍にも増えるために起こるのです。
ウイルスの場合はその小さい体を利用して、何とか他の生物の細胞内に入り込もうとします。そして侵入に成功するとその細胞内の部品を使って自分の子孫を作っていきます。つまり細胞は、本来は自分のために使うはずだった栄養やエネルギーをウイルスに使われてしまうのです。どんどん子孫を増やしたウイルスは、やがてもともとの細胞の活動を衰えさせたり、細胞の壁を突き破って広がっていったりします。こうしてその細胞は死を迎え、生物全体の活動にも悪影響を与えていきます。これがウイルス感染症のおおよその流れとイメージしてください。繰り返しになりますが、ウイルスは自分だけではエネルギーを作ることも、増殖することもできない、それ自体としては非常に弱いものです。細胞に入り込めなければ生きていくことはできないのです。
対処法にも大きな違いがあります。現在、ほとんどの細菌には抗生物質が効果があります。薬が有効ですから、細菌に侵されても治療できるのです。ところが抗生物質は、ウイルスには効果がありません。最近は一部のウイルスには抗ウイルス剤が使用できるようになりましたが、多くはワクチンによる予防が主力となっています。
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| ウイルスの変化 |
ウイルスが勝手に細胞に入り込んで、勝手に自分の子孫を作っていく。これだけのことなら、弱い存在のウイルスはワクチンの予防によって、とっくに絶滅していても良いですね。ところが次から次へと新しいウイルスが誕生するのは、細胞に入り込んだウイルスが、その生物の遺伝子と結合して新しい形の子孫を作り出すからなのです。豚でも鳥でも、その細胞内に入り込んだウイルスは、別の遺伝子と結合して新しいウイルスとなっていきます。それが人の細胞に入りやすい形になると人類に蔓延することになります。いわゆる「人人感染型」です。現在の段階では、ウイルスがどのくらいの速さで姿を変えていくのかは、はっきりしていません。しかし細胞に入り込んだウイルスが別の形を作り出していくことは間違いありません。弱毒性であるという現在の豚インフルエンザウイルスが、強毒性に変化しないとは誰も言いきれないのです。
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| 対処法 |
以上でお分かりのように、ウイルス自体は本来は非常に弱いものです。ただし一度他の生物の細胞に入り込むと、どんどん増殖してその生物の生命をも脅かすようになります。したがって、細胞に入れなければ問題ないということになりますね。盛んに報道されているように、
・人ごみに行かないようにする
・マスクを着用する
・うがい、手洗いを丁寧にする
こうした基本的な予防法が、ウイルスを体内に入れないために実は大きな意味があるのです。人ごみを避けるようにすればウイルスに接することも少なくなりますし、マスクを着用していればウイルスが体内に入り込むのを抑えることができます。うがいや手洗いなどを丁寧にすれば、それだけでウイルスは死滅してしまいます。注意しなければならないのは怪我などで傷口があるときです。ウイルスが忍び込む絶好の窓口になりますので、必ず傷口は覆っておきましょう。また、人間の皮膚は自浄作用があり多少のウイルスは払い落としますが、お化粧を長時間したままでいるのはウイルスを溜め込んでいるようなものです。お化粧はできるだけ早く、こまめに落とすようにしましょう。
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エコ的 空気清浄法 |
ウイルスは非常に小さなものですから、身の回りに絶えず充満していると考えなければなりません。私たちの体だけでなく、環境にも注意が必要です。ウイルス自体は弱いものですから、体内に入る前に退治してしまうことも大切です。薬品を使わず、手軽にできる室内清浄法をご紹介しましょう。
- 室内を締め切ります。
- 鍋に1リットルの湯を沸かし、100ccの酢を入れて湯気が出る程度の弱火にかけます。10分ほどですから、ずっと火のそばについていなくても大丈夫です。
- 室内に弱酸性の蒸気が広がりウイルスは死滅します。
- 定期的に(1週間に1回くらい)この清浄法を繰り返せば、安全・安心な家庭環境で生活できます。
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