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便秘
 

便秘の悩み 日本では便秘でお悩みの方が非常に多いようですね。仕事をされている方、特に若い女性に多く見られます。中国やその他の国では、便秘は主にお年寄りや慢性病で体力の弱っている人に見られる症状です。
なぜ日本では若い方、特に女性に多いのでしょう?
その主な原因は、日常の食生活(食物繊維の少ないハウス物の野菜を常食する)や、忙しい仕事に振り回されて食事や生活のリズムが乱れ、運動不足になることなどが挙げられます。


 
「便秘」
という病気
医学的にいうと便秘は
「通常の排便間隔が48時間以上あり、大便が乾燥して排便が困難になることを主要な症状とする一群の疾病」
ということになります。これには原発型と継発型の2種類が有ります。
継発型というのは、腸の腫瘍など何らかの病気や、手術などによる腸の梗塞、またはある種の薬物による副作用を原因とするものです。この場合は、もととなる病気の治療や、薬の処方による対応が主になりますので、今回のお話からは除いておきましょう。
日本でよく見られるのは原発型の便秘で、食生活や生活習慣を原因とするものです。といっても、便秘が長く続くと痔や結腸潰瘍を引き起こしますので油断はできません。また便内の有毒物質が体内に長く留まるため、新陳代謝にも悪い影響を与えて、口臭や皮膚の痒み、湿疹などが現れることがあります。さらに、腹中に溜まった便(宿便)の悪い刺激を受け続けることで腸癌など消化器系の潰瘍を誘発することもあります。


 
中国医学の対応法 中国医学では、便秘は生活習慣病の一つとして捉えていますので、食事療法と生活習慣の調整が主な治療法です。そして必要な場合に補助的に薬を使うのが原則となります。
≪食事療法≫
先ずは食物繊維を多く含むものをできるだけコンスタントに食べるようにします。日本で通常食べている米や麺類は、きれいに精製されている分、食物繊維もほとんど失われています。例えば週に2回くらいは雑穀類や玄米を食べ、また出来るだけセロリや白菜などを食べるようにします。
また自分の体質に合った食材を選ぶことも大切です。体質に合った食材で簡単な薬膳料理を作るだけでも便秘治療の効果は格段に違ってきます。
≪生活習慣の調整≫
定時定量の飲食の習慣を養うと同時に、毎日決まった時間に排便する習慣をつけます。たとえ便意を催さなくてもトイレで頑張る習慣をつけることが大事です。
また散歩や腹式呼吸など、適度な運動を毎日続けるようにします。特に腹式呼吸は肺活量を強めるだけでなく、横隔膜を上下させることによって腹部の臓器にマッサージ効果を与え、胃腸の蠕動を促進させるので、便秘を解消し易くします。


 
便秘薬の注意点 個人の体質には大きく分けて寒と熱の違いがあり、便秘にも虚と実のタイプの区別があります。中国医学では、まずこうした分類を見分けていきます。個人の体質や病気のタイプに合わない薬を使うと、効果がないだけでなく、副作用を起こすこともあるからです。
一つ例を挙げてご説明しましょう。日本の薬局では「大黄」という漢方薬を使った便秘薬が多く出回っていますが、これは「実熱証」の便秘に効果のある薬です。もし体力が衰えていたり、胃腸の虚弱な人がこの薬を服用すると下痢や腹痛などの症状が現れてしまいます。
個人の体質や病気のタイプに合わない薬は、効果がないどころか却って害になるという点に注意しましょう。


 
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