薬膳という言葉は、1980年頃北京のレストランで初めて使われました。言葉は新しいのですが、中身は長い歴史の積み重ねです。いつの間にか身近なものになっていますが、薬膳は中国医学の歴史とともに歩んできました。
中国王朝から
詳しくは「薬膳の歴史」で紹介しますが、薬膳の起源は中国の王朝にあります。周代(紀元前10世紀以降)に皇帝の食事を管理する「食医」という医者がその始まりなのです。 「食医」は、食べ物で健康管理、病気治療を行っていました。食べ物で病気を予防し、食べ物で病気の治療をしていたのです。まさに「医食同源」です。
歴史の流れとともに経験・知識が集積され、医学となっていきます。 日本の漢方もこの流れをくんでいるのですが、中国医学と日本の漢方はだいぶ違っています。江戸時代の鎖国で中国との交流が途絶えたことは皆さんご存知だと思います。この時期に中国の情報が日本に入らなくなり、日本独自の漢方が発達しました。
陰陽五行と 実践の積み重ね
経験的なノウハウの蓄積とともに、中国医学に寄与したもう一つの重要なものがあります。 中国では「易」の思想が古くから普及していました。易の基本である「陰陽」の考え方と、土着の「五行」の考え方が合体して、「陰陽五行」と呼ばれる考え方が生まれます。これが中国医学の理論として取り入れられています。
「陰陽五行」の理論を背景にした実践の蓄積が、中国医学といってよいでしょう。
栄養学も
また、薬膳研究では、栄養学も薬膳の一環として研究されています。伝統医学といっても、治療に役立つものはこだわりなく取り入れています。 後に説明しますが、中国での薬膳は医療として、あるいは体力回復などの医療の補助として重要な役割をになっています。 日本では病院の食事に栄養学は欠かせないものですが、中国では栄養学とともに薬膳が活躍しているのです。
中国での薬膳をおおよそに説明してきました。 次のページからは、その内容を詳しく説明していきます。詳しくといっても、「陰陽五行」などを説明していると非常に難解になりますので、できるだけわかりやすく、簡単に説明するようにしてみました。
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